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【ニュースリリース】探究学習のスタートブック「ツクルBOOK」を発売しました!

2023年04月05日 更新

みらいずworksのノウハウを凝縮した、探究学習のはじまりに最適なワークを掲載
探究学習のスタートブック「ツクルBOOK」を発表しました

●ニュースリリース

特定非営利活動法人 みらいずworks(新潟市西区)は、2022年の学習指導要領改訂で導入された【探究学習】をスタートするのに最適なワークを凝縮したワークブックを作成し、2023年4月1日に発売しました。

みらいずworksが小・中学校や高等学校での授業で活用してきたワークを詰め込んだワークブックとなっており、各学校での授業だけでなく、ご家庭でも楽しめるように設計されています。

学校教育・家庭教育ともに、探究学習に取り組める素地を作ることができます。

 

●探究学習とは

探究学習とは、自分なりに問いを立て、情報を集めて分析して、まとめ発表する一連の流れを行うことです。

変化の激しい社会(VUCA)に対して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にしています。

探究学習はこれからの時代にますます重要であるとされています。

 

●ワークブックの内容

・問いづくりワークシート:探究の基礎となる「問い」をつくる練習をします
・調べるワークシート:問いについて調べ学習をする方法を学びます
・探究のベースとなるワークシート
  引き出す質問:インタビューや対話ワークを通じて、聞く時のポイントを体感します
  自分を知る:対話ワークを通じて自分自身の興味関心を掘り起こします
  自分のスキを見つける:自身の興味関心をたくさん書き出します
  みらいのたねを探す:自身のみらいのたねを深めます
・ふりかえりワーク:1冊を通して取り組んだワークを振り返ります

 

●著者メッセージ(みらいずworks 代表理事 小見まいこ)

従来、探究学習というと「学校でやるもの」「学校で学ぶもの」という認識が強かったと思います。でも、学校だけではなく 「地域」には探究の種やリアルな情報がたくさんあります。そして、「家庭」には、保護者という身近な大人がいて、子どもたちの探究学習が発展する可能性を秘めています。

学校での経験や理解が「地域」や「家庭」での実践や学びとつながり、探究学習って面白い!もっとチャレンジしてみたい!と思える子どもたちが増えていくことを目指しています。

しかし、探究schoolつくつくの保護者の方から、「家庭でも探究したいけど、どう進めたらいいのかわからない」という声をいただきました。そこで、 家庭で、親子でできるワークブックをつくりたいと考えました。

また、同じ頃、 小学校のある先生からも「探究学習のベースになる自分を掘り起こすようなワークがやりたい」というニーズを伺いました。

そこで、家庭だけでなく、学校でも使えるような探究学習をはじめるときの基本的なステップが身に付くようなワークブックをつくることにしました。 「ツクルBOOK」には、学校や家で探究学習をはじめるための練習ワークがたくさんのっています。

探究の主なプロセスである「問いをつくる → 情報を集める → 考える・まとめる → 人に伝える」が体験できるようになっています。

探究学習をする上で 大切となるのは、自分の関心のあるテーマや視点を見つけていくことです。
「自分は何が好きなのか」「自分は何をやってみたいのか」「自分にはどんな良いところがあるのか」など、自分自身を知る必要があります。

「ツクルBOOK」では、 探究学習のベースとなる、自分を掘り起こし、自己理解を促すワークをたくさん掲載しています!おすすめの使い方は、以下の二つです。

■家庭で:親子一緒に取り組む

子どもだけでなく、保護者もワークを一緒にやってみることをお勧めします。先日、保護者向けの子育て学びカフェで「保護者のキャリアデザイン」というテーマで「ツクルBOOK」の中にある 「みらいづくりワークシート」をやってもらいました。

「自分を形づくっているものが出てきた」「子どもに求めるだけでなく、まずは自分が自分のみらいを考えることが必要」などの感想をいただきました。私自身もそうですが、自分ができていないのに、子どもにはそれを求めてしまいがちです。

子どもだけにやらせるのではなく、ワークを子どもと共に取り組むことで、保護者自身も探究テーマを見つけたり、自分の生き方・キャリアを考えたりするよい機会になることを願っています。

■学校で:春先に探究ベースを身につけ、高め合う関係をつくる

探究ベースとなるワークには「人と関わる上で大切なインタビュースキル」「他者を通して自分の良いところを知る 」「自分のスキなことを見つける」ことをテーマとしたワークがあります。これらのワークを個人で書き、グループやペアなどで共有しあえば、お互いを深く理解しあうことができます。

学校で探究学習を進める上で重要となるのは、失敗してもよいという「心理的安全性」です。

心理的安全性は、組織行動学を研究するエドモンドソンが提唱した心理学用語で、「このチームでは率直に自分の意見を伝えても、他のメンバーがそれを拒絶したり、攻撃したり、恥ずかしいことだと感じたりして、対人関係を悪くさせるような心配はしなくてもよいという信念が共有されている状態」を意味します。

もっと簡単に言うと、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。

探究学習を学校で進める際は、グループであったり、個人であったり進め方は様々です。しかし、友だちと協働したり、フィードバックしたりする上では、心理的安全性があり、挑戦を歓迎する、高め合う風土がないと、探究学習は円滑に進んでいきません。

このワークブックが心理的安全性を高め、探究学習を楽しむクラスづくりの一助となったら嬉しいです。

 

●ご購入方法

「ツクルBOOK」はみらいずworksオンラインストアにて販売中です。

オンラインストア_書籍購入案内

 

●参考リンク

探究学習のスタートブック「ツクルBOOK」公式サイト | みらいずworks
探究学習のスタートブック「ツクルBOOK」| みらいずworks【オンラインストア】
【みらいzoom54】家庭や学校で使える 探究学習のスタートブック「ツクルBOOK」を発刊します!