【活動レポート】佐渡市にて、課題解決型職場体験(KST)学校・企業合同研修を実施しました!
2022年06月10日 更新
●佐渡市の課題解決型職場体験の取り組み
2015年より佐渡市教育委員会さんと協働で、小・中学校のキャリア教育の仕組みづくりに取り組んでいます。
佐渡市の中学2年生は、企業・事業所の方から【探究テーマ(ミッション)】を受け取り、提案や実践に挑む、課題解決型の職場体験(略してKST!)にチャレンジしています。
今年度も島内全ての中学校(12校)に加えて、中等教育学校、羽茂高校がKSTに取り組みます!
その「課題解決型職場体験」に先立ち、例年6月に各学校と協力事業所の方に集っていただき、KSTの進め方やミッションの作り方を確認する〈合同研修会〉を実施しています!
●今回の研修会について
今年度は6月7-8日(火・水)の2日間、各学校と100社を越える協力企業・事業所に集っていただき、合同研修会を実施しました。
過去2年はコロナ禍の影響で、研修時間が短縮・分散化され、先生方・企業の皆さんとの対話の時間が取りづらかったのですが、今年はたっぷり3時間いただき、ワークショップ形式で進めることができました。
●今回のKST合同研修会の内容
前半は、ミニレクチャと事例共有。
昨年度の実践について、
・【学校のお立場から】新穂中学校の小黒淳一先生より学習全体の流れや生徒の変化について
・【事業所のお立場から】地域起こし協力隊の五百川 将さんに、ミッションづくりや受け入れ時に意識したこと
などをお話いただきました。
佐渡市立新穂中学校 小黒淳一先生
地域起こし協力隊 五百川将さん
質疑応答タイムでも、切実な問いや意見をいただき、KSTの本質に皆さんと向き合うことができました。
特に難しいのは【ミッション】設定!
生徒にとっても、事業所の皆さんにとっても、学びや意義のある取り組みにするためには?と、ポイントを探りました。
1日目(2022/6/7)のゲストトークのまとめと質疑応答
2日目(2022/6/8)のゲストトークまとめ
2日目(2022/6/8)の質疑応答のまとめ
後半は、グループでミッションづくり。
事業所の「魅力」や「困りごと」「中学生と考えたいテーマ」と、生徒たちの「得意」や「イキイキすること」をブレインストーミングし(たくさん出し)たあと、それらを組み合わせて、【探究テーマ(ミッション)】のアイデアを出し合います。
例年、各事業所にアイデア出しのベースをお任せしていたのですが、こうやってみんなで知恵を出し合うことで、視点が広がったり、新しい気づきに繋がると改めて感じました。
●合同研修会参加者の声
・いろいろな話聞けてよかったです。私が職場体験に行きたいくらい楽しそうでした!
・来てよかった。他の事業所と考えや問題点等、共有できて有意義だった。
・受け入れ事業者も「わくわく」するような受け入れ、ミッション設定を行いたい。
・生徒の皆さんが物事を主体的に考えるキッカケとなるような、KSTにしたいです。
●まとめ
佐渡市におけるこの課題解決型職場体験(KST)の取り組みも、今年で8年目を迎えます。
長く取り組んでくださっている先生方や事業所の方、この取組みで育った生徒たち、そして新しく取り組みを初めてくださる方、応援してくださる方、いろいろな方々ともに、KSTの内容や進め方をブラッシュアップしていき、もっともっと、より良い取り組みに育てていけたらと思います。
KSTでお世話になるみなさま、是非たくさん対話させてください!
今年度の各実践が楽しみです。引き続き、私達もサポートさせていただきたいと思います。
お忙しいところ、ともに場をつくってくださった、ゲストの小黒先生、地域おこし協力隊の五百川さん、会場にお越しくださった先生方、事業所のみなさま、そして教育委員会の松本先生!
本当にありがとうございました。
【角野】