【みらいzoom46】中学校で新しい時代の働き方を提案
2022年05月31日 更新
2022年5月25日(水)に新潟市立小新中学校で「生き方講演会」に登壇しました。
テーマは、「起業を通して新しい時代を考えよう」。
小新中学校の学校コンセプトは、「新しい時代を考える」。
そこで、新潟で活躍する若い起業家や経営者から話を聞くことで、「新しい時代を考える」ための視点に触れ、将来に向けたキャリア意識を醸成することがねらいでした。
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●目次
・授業の概要
・新しい時代の可能性
・中学生の問いと感想
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●授業の概要
私は、NPO で社会起業なので『「ビジネスで好きなことを仕事にした」というストーリーを知ってもらいたい!』
ということで、特別ゲストに石川聖也さんをお招きしました。
石川さんは、一級建築士として企業で勤めながら、サウナの開発・販売をする会社を立ち上げ両立している起業家です。
私はみらいずworksを立ち上げた問題意識について話をしました。
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みらいずworks立ち上げについて知りたい方は、こちらもご覧ください♪
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新潟県は、開業率が46位と他県と比べて低い実態があります。
【出典】データでみる新潟県 ~指標ハンドブック~(令和2年度)
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/tokei/databookr2keizaiken.html(検索日:2022.5.31)
さまざまな要因があるとは思いますが、中高生や若者がチャレンジできる町、起業したいと思える地域であってほしいと考えています。
中学生からは、こんな感想がありました。
「起業はなんか難しそうだしリスクが高そうなイメージだったけどきょうの話を聞いて積極的にやるのもいいと思った。」
「今までは、起業とかすごい難しそうだし何をすればいいかもわからなくて自分にはできないと思ってたけど、今回の話を聞いて、身の回りの困ってることを拾ってそれをヒントに起業をしたりすることができることがわかった」
など、『起業に対するイメージ』が少し変わったようです。
自分がやってみたいことがあった時に、やれる場所、やれる会社がないからと諦めることなく【「起業」をして「自分で仕事を創る」という選択肢】をもってもらえたら嬉しいです。
●新しい時代の可能性
私と石川さんの起業ストーリーの後に、新しい時代の可能性や求められることについて石川さんとセッション!
石川さんは、兼業で会社を経営されているので、そんなことができるんだ?!と中学生は驚いた様子。
「好きなことを仕事にする力をつける」
「自己中心的利他」(石川さんが大切にしているあり方)
というメッセージが心に響いたようでした。
VUCA時代など、未来に対するマイナスなイメージもある中で、石川さんと話していて感じた新しい時代の可能性は…
①「A or B」ではなく「A and B」
これからは「仕事か余暇か」「キャリアか家庭か」など、どちらかを選ぶのではなく、どちらも諦めずに【自分のバランスで選ぶことができる時代】であるということ。
かく言う私も、仕事も家庭も研究も遊びも、どれも自分らしくあれるように調整して仕事をしています。
石川さんも『会社員 and 起業』ということで、どちらもチャレンジされています。
「よい大学に入って大企業に勤めて、退職まで勤めあげる」など、これからは一つの成功モデルがあるわけではなく、モデルも多様化しています。
既成概念に囚われることなく、「あ、それもありだよね!」と自分のありたい姿を思いっきり描き、実現していってほしいです。
②AIやICT技術を活用した課題解決
国は、目指すべき未来社会を「society 5.0」として提唱しています。
【参考リンク】内閣府 Society 5.0とは(https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/)
これからの複雑で不確実な時代の問題・課題を解決するには「AI」や「ICT」が必要です。
中学生・高校生は、親世代に比べて物心ついた時から、ICTが身近にあり、慣れ親しんでいます。
ICTやSNSを、遊びだけにとどめておくのはもったいない!
「それを活用してどんなことができる?」
「この問題はどうやったら解決できる?」
など考えて、そのスキルを活かしていってほしいです。
私はその活用の機会として、【探究学習】をおすすめしました。
小新中学校は、ロボットをテーマとした「総合的な学習の時間」を実施しているので、その学びを機に、ロボット技術やICTスキルを活用したプロジェクト起こしていってほしいです!
●中学生の問いと感想
二人の起業ストーリーが中学生の見方を少し変えたり、勇気づけたりできたようです。
以下が300名の全校生徒からの感想の抜粋です。
「起業することは失敗する人が多いというイメージを持っていたので好きなことができるということを知って驚いた」
「好きなことをどんどん見つけてどんどん挑戦していこうと思った。」
「将来やりたいことも気になることもなく毎日不安を抱いていましたが、今日の講演会で希望を持つことができました。」
「将来について考えているのですが、起業するという道もあるんだなと道がひらけた気がします。お二人の今の現代に対する変えていきたいという思いがしみじみと伝わり、その勇気と両立の心に胸打たれました。」
コロナ禍で職場体験も中止になったそうで、今後は「NIIGATA探究マガジン みらいずBOOK」を活用した授業を展開する予定だそう。
みらいずBOOKがコロナ禍において、中学生と地域の大人をつなぐ役割を担っていけることは、発行者冥利に尽きます。
「自分も何かやってみようかな」とチャレンジを後押しできたら嬉しいです。
また、当日やフォーム入力でこんな質問が中学生からきました。
「自分の好きなことを見つけるためのポイントはありますか」
「ロボットなどが仕事をする未来で生き残る仕事はなんだと思いますか?」
「起業する時に大変だったこと、また会社を立ち上げてよかったなと思ったことを教えてください。」
先日はそれで終わりでしたが、「新しい時代」について中学生と一緒に語らい、深めたかったです☺️
ちなみに、6月26日に予定している「みらいずworks 11年目のごちゃまぜダイアログ」には【探究学習を実践した高校生】が登壇予定です!
探究学習でどんな成長・変化をしたのか?をテーマに、高校生と一緒にダイアログしますので、ぜひご都合がつく方は、ご検討ください^^
【みらいずworks 11年目のごちゃまぜダイアログ】についてはここをクリック!