【みらいzoom33】おかげさまで10周年!
2021年04月13日 更新
みなさまのおかげで、みらいずworksが創業10周年を迎えることができました。
2012年の4月に産声をあげたみらいずworks。
小さな一歩から始まった活動ですが、おかげさまで、2021年4月1日に10年目を迎えることができました。
たくさんの方々に支えていただき、共につくっていただいたおかげです。
心より御礼申し上げます。
長かったような、あっという間だったこの9年間。
個人的には、子どもが二人産まれ、喜びも大変さも味わった激動の日々でした。
わくわくプレスでも紹介しますが、それに少し付け加えて
今までの9年間の歩みと成果を一部ご紹介します。
みらいずworksがつくり出せた成果として、大きく4つあるとふりかえっています。
(1)教育ファシリテーション文化を普及
第一に、ファシリテーションによる子どもが主役の学びづくりを牽引できたことです。
新潟県内の中学校において、2013年からファシリテーションによる授業改革が進み、子どもが考え、表現する授業が増えました。
にいがたファシリテーション授業研究会(2011-2017)の事務局を6年間ほど担う中で、その考え方やスキルを伝導する先生方が増加。先導者の先生方と共に県内全域、全国各地で、ファシリテーション文化を伝え、広げる機会をたくさんいただきました。
(2)課題解決型職場体験で中学校のキャリア教育を変革
第二に、課題解決型職場体験という取り組みを始め、仕組みを広げることができたことです。
2015年より新潟県佐渡市様と協働で職場体験の見直しを行い、生徒が受け身で作業中心の体験となる職場体験から、課題解決のために生徒が主体的に参加をする職場体験を提案。中学校や企業、行政の三位一体でつくる職場体験の仕組みを協働で構築しました。
その取り組みが評価され、佐渡市は文部科学大臣賞キャリア教育優良教育委員会として文部科学大臣表彰を受賞されました。全国でも注目され、宮崎県や岐阜県などで事例を紹介する機会にも恵まれました。
また、佐渡市様と協働で制作した小学生向けのキャリア学習ノート「みらいずノート」やキャリア教育マガジン「みらいずBOOK」等の取り組みが評価され、文部科学省のキャリアパスポート協力者会議にも参加するなど、キャリア教育の推進にも貢献することができました。
(3)地域と学校の場づくりで協働の後押し
第三に、社会総がかりの教育を実現するために、多様な関係者が対話し、熟議する機会創出やその重要性を発信できたことです。
2014年に冊子「地域のみんなで子供たちの未来を考えるワークショップのすすめ」の開発に携わったことで、代表の小見が文部科学省のCSマイスターを拝命しました。
冊子が好評で各地でワークショップが実践され、その続きが知りたいというニーズから、「地域みんなで子供たちの未来を拓くワークショップのすすめ-社会に開かれた教育過程の実現に向けて-」を研究・開発。
その後、さらに学校と地域がビジョンを共有したり、アクションを検討したりする場づくりを南は岡山から北は北海道まで全国各地で実践し、提案しました。
(4)新潟県内高校の探究学習推進の旗振り役に
第四に、探究学習を推進するための学びの機会をつくり、新潟県内の探究学習の実践を後押しできたことです。
探究学習の推進を阻む課題とは何かをアンケート調査・分析し、「NIIGATA探究白書」として発行し、提言を行いました。
合わせて、「みらいずカレッジ」や「探究学習ラーニングコミュニティ」など、教員や地域、行政などの関係者と共に、全国の先進者から学ぶ機会をつくり、共に探究する仲間(ネットワーク)をつくることができました。そのネットワークがNIIGATA高校生マイプロジェクトLABO実行委員会へと繋がり、高校生の地域での実践や探究活動を後押しすることにつながっています。
以上に示したように、時代の変化と共に、
様々な側面から豊かな教育環境づくりにアプローチしてきました。
現在は、76の団体会員・個人会員の方々に運営をサポートしていただき、
有給スタッフ6名、学生スタッフ2名、学生インターン2名、プロジェクトメンバー3名の合計13名を
中心に運営をしております。
新しい体制で10年目を迎えるにあたり、12月から「みらいず合宿」と題し、
みらいずworksの進む道を検討している最中です。
そこでまとめたビジョンや方針については、8月に10周年記念イベントの際に発表予定です。
それ以降にご報告いたします!
(オンラインとリアルのハイブリッド開催の予定です。ぜひ皆さんご参加くださいませ^^)
2030年に向けて、今後もたくさんの方々と力を合わせて、
「自分から自分らしくみんなと共に社会をつくる人」が育つ教育環境をつくってまいります。
引き続きご支援、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
<4つの成果に関する開発した教材や企画運営したコミュニティ等>
上記の成果に関連した情報に絞って一部ご紹介します^^
詳細は、リンク先に掲載しておりますので、ご覧ください♪
【研究・開発した主なプログラム・教材】
・キャリア教育マガジン「みらいずBOOK vol.1~5」(2014年〜自主発行)
・課題解決型職場体験(2015年〜佐渡市様との協働事業)
-KST課題解決型職場体験 教員・事業所向けガイド(2018年 佐渡市と協働制作・発行)
・みらいずTEXT SERIES「教育ファシリテーション入門」(2016年自費出版)
・「地域みんなで子供たちの未来を拓くワークショップのすすめ-社会に開かれた教育課程の実現に向けて-」(2018年教職員支援機構の支援事業)
・NIIGATA探究マガジン「みらいずBOOKvol.6」(2020年自主発行)
・探究学習ワークブック「みらいずNOTEBOOK」(2020年自主発行)
【企画運営した大人向け研修やコミュニティ】
・にいがたファシリテーション授業研究会 事務局(2011年〜2017年)
・にいがた教育フューチャーセンター「みらせん」(2016年、2018年)
・みらいずカレッジ(2017年〜2019年第3期まで)
・探究学習ラーニングコミュニティ(2020年〜)
・ハイブリッド授業研究会事務局(2020年〜)