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お知らせ・活動レポート

【みらいzoom32】親が担うキャリア教育のポイント

2021年03月25日 更新

出会いと別れの春ですね。

 

年中の娘が何度も繰り返し歌っていた
「いつのことだか、思い出してごらん〜♪(おもいでのアルバム)」の曲が頭の中に流れています。
我が家も4月から7ヶ月になる息子が保育園に入園するので、
準備にバタバタした3月でした。

 

さて、今朝の新潟日報朝刊に折り込まれた「assh」にて、
親としてできるキャリア教育についてのコメントを掲載していただきました。

記事はこちらでご覧ください^^
https://www.niigata-nippo.co.jp/kyouiku-more/event/104488.html

 

(この写真は、5歳の娘がお母さんがいると喜んでいる風景)

 

思春期のお子さんを持つ親向けと言うことで、
新米母の私が恐縮ではありましたが、キャリア教育の観点からお話をしました。

改めて、自分も含めて、親ができるキャリア教育の実践は何かと考え、
以下の3点に整理してみました。

 

 

1) 学びや成長を一緒に振り返る

asshでも紹介しましたが、2020年度よりスタートしたキャリアパスポート。

小1から高校3年までの学びや成長の軌跡を記していく学びの記録(ポートフォリオ)です。

 

保護者としてメッセージを記入する欄を設けている学校も多いと思います。
子どもの学びや成長は、読めばわかる部分もありますが、書いた時と今は違う感じ方や見方をしています。

「今学期一番頑張ったことは何?」「努力してうまくいったことあった?」「ワクワクしたことは?」など、問いかけてみてください。


それに対して、「あの時、こんな成長を感じられて嬉しかったよ」「ここを頑張ったよね」と親目線で感じた成長や学びを話してみます。


もっとこうするとよかったよねと一緒に改善点を見つけたり、次なるアクションを促すなどして、
次の学期や新年度につなげていくとより良いです。

 

 

2) 親の生き方や働き方を語る

二つ目は、キャリアパスポートや学校の授業をきっかけでも良いですが、一人の人として、キャリアについて自分の話をすることです。
キャリアとは、轍(わだち)のことを指します。

今の仕事についたきっかけやライフヒストリー、生きる上で大事にしていることなどを話します。

親も一人の人間であり、中学校や若い時代に悩んだことや失敗したこと、嬉しかったことなどを当時の感情とともにお話ししてみてください。一番身近にいる親にも悩んだりもがいたりした時期があったことは、子どもの共感を引き出し、勇気づけることにつながります。

小学生の時に話したからなーという方もいるかもしれません。

でも、中学生になって進路に悩んでいる時に話してみると、小学生の時とは違った感じ方、響き方をすると思います。

 

 

3) 日々の声がけ・働きがけを意識する

最後に、お子さんにどんな人に成長してほしいですか?

困難があってもたくましく生きていける子、
自立して学び続ける子、
多様な人とつながって豊かな関係性を築ける子。私は、そんなイメージが思い浮かびました。

 

これからの不透明で変化の激しい時代においては、
困難を乗り越えられる力(=レジリエンス)や
粘り強く努力する力(=グリット)などを身につけて欲しいと、親として考えています。

じゃあ、何をすれば良いの?アプローチは色々とあるとは思いますが、
その一つに、上記の力の基礎となっているマインドセットに働きかけることを意識することです。

マインドセットとは、自分自身やほかの人の行動と態度に影響を与える一連の思考様式のこと。
このマインドセットには、2種類あると言われています。

 

一つ目の「成長マインドセット(growth mindset)」は、能力は変わるもので、人は学び続けることで成長できるとする考え方です。
一方の「固定マインドセット(fixed mindset)」は、能力は固定されたもので生まれもった能力を超えて成長することはできないとする考え方です。

 


我が子との関わり合いにおいては、5歳頃になってから
「鉄棒は苦手だからやりたくない」
「縄跳びは、できないからやらないよ」とよく言うようになりました。

「しまった!」
気づいたら固定マインドセットになっている…。

固定マインドセットは、学校や家庭で、知らず知らずのうちに獲得しています。


特に、親のマインドセットは、子どもに対する評価、子どもの感じ方や捉え方、子どもの自己評価などに大きく影響しています。
そのため、親自身が自らのマインドセットについて自覚的になる必要があります。

例えば、「私は数学が苦手で、数字に関することは担えない」「子どもは、夫に似て音楽のセンスがある」などなど。

これはどれも固定的なマインドセットです。能力はあらかじめ決まっていて、努力で変えることができないと言う考え方だからです。

私自身もそうでしたが、中学生になると「自分は学力的に秀でている、もしくは苦手な分野を持って生まれてきている。それは変えることができない」と考えている子どもたちが増えてきます。

そのマインドセットになるには、1日にしてならず。
小さな積み重ね、教師や親、友達の発言や声がけなどの蓄積によるものです。

私自身、まさに上記のような固定的なマインドセットに囚われていたことに気づき、自分のマインドセットに自覚的になり、自分のつぶやきや子どもへの声がけ、問いかけに意識的になるように心がけるようにしています。

 

成長マインドセットを育むためのポイントは、

第一に、結果ではなく、プロセスに着目すること。
第二に、人の特徴への称賛ではなく、行動への称賛をすること

 

「リレーでトップを走れるなんてやっぱり足が早いね」

「いい走りだったね。たくさん練習したかいがあったね」

 

このように「良い結果は頑張って、努力した成果である」と言うことに焦点を当ててみることが大事です。
無意識的な声がけを少しだけ、意識的に行ってみることをおすすめします。

その積み重ねが、「私もやればできる!」「困難も乗り越えることができる!」と言うたくましい子どもを育むことに繋がっていきます。

※マインドセットについて詳しく知りたい方は、
『マインドセット「やればできる! 」の研究 』キャロル・s・ドゥエック/2016年/草思社

 

以上、3つに絞って、親としてできるキャリア教育について整理をしてみました。

 

ふと我にかえると、子どもに期待していることは、私自身できているのか?と言うこと。

子どもたちに成長して学び続けて能力を高めていって欲しいと思うならば、
私たち自身も学び続けて、変化し続けていこう。

子どもに楽しく生きて欲しいならば、
まずは私も楽しく、ワクワク過ごしてみよう。

言うことは簡単ですが、難しい…。

 

でも、子どもは親の鏡と言うけれど、
親の姿や頑張りをやっぱり子どもはみています。

そう信じて、親自身も、学びや成長を諦めずに進んで行けたら良いですよね^^