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お知らせ・活動レポート

【みらいzoom30】 2020年の総まとめ〜GOOD&NEW〜

2020年12月31日 更新

みらいずworksの小見まいこです。

2020年は、新型コロナ感染により、想像もしていなかった一年となりました。
みなさんにとって、どんな一年でしたか?

 

私は、妊娠×コロナ感染の拡大により、
思うように生活できないもどかしさを感じたり、感染への不安や心配にさいなまれました。

また、みらいずworksとしては、学校に伺えずに事業運営の見通しが持てず、もどかしい気持ちや苦しい状況も経験しました。

一方で、当たり前にあったことの尊さを実感し、
人の優しさや強さに触れることができました。

そして、生き方や働き方の変化に加え、教育においもICT環境の整備など、
新たな可能性を感じ、希望も生まれた一年でもありました。

2020年以降のAfterコロナ時代を生きる子どもたちに対し、
曖昧で複雑な時代に生きていくからこそ、

未知なことも柔軟にとらえ、
知恵を集めて、希望を見出していける力を育んでいきたいと改めて考えています。

 

さて、私は2020年の後半は、育児休暇でお休みしてしておりましたが、みらいずworksの仲間や理事がしなやかに事業を進めてくれました。

この一年で、みらいずworksとして生み出せた価値を一言で言うと、新潟県内における探究学習を推進する体制の構築に寄与したことです。

具体的には、新潟年内における探究学習のカリキュラムや教材づくりに加えて、
あらたに、個別最適な探究学習の受け皿となるコンソーシアムの立ち上げ支援、

中核となる人材育成に取り組むことで、
「総合的な探究の時間」の推進に向けた基盤に挑戦しました。

以下、2020年のGOOD&NEWとからめてご紹介します。

 

①【探究の教材づくり】みらいずBOOK第7号の制作費用として、
クラウドファンディングで124名の方よりご支援いただきました。

新潟には面白い大人がいることを中高生に伝えたい、中高生のチャレンジを地域で応援したいと言う想いでの挑戦でした。

お一人お一人からのご支援に、今までたくさんの方々から支えていただいていたこと、中高生のために期待を寄せていただいていることに心が震えました。

皆様からいただいた共感の気持ちを、中高生に確実に届けていきます!

▼クラファンの詳細はこちらから

https://readyfor.jp/projects/miraisworks

 

②【探究の問題構造の調査】新潟県内の探究学習を推進する上での問題構造を
調査・分析し、NIIGATA探究白書を発行しました。

調査結果は、教員集団は余裕がなく、「総合的な探究の時間」に対する捉えや意識の足並みがそろっていない。さらに、外部との持続可能な協働体制が未整備のため、学校内で業務を抱え、一部のできる人・意欲のある人に属人化していると言うことがわかりました。

みらいずworksとして、問題を解決するための手の打ちどころ4つを、今後はさらに発信・提案し、2022年の「総合的な探究の時間」の本格実施に向けた環境整備や仕組みづくりにつなげてまいります。

▼白書の詳細はこちらから

https://miraisworks.com/5344/

 

③【探究の人材育成】探究しながら学び合うオンライン上の学びのコミュニティ
「探究学習ラーニングコミュニティ」を始めました。

各学校で探究学習を推進したいと考えている人たちが全国から30名ほど集い、全国の一流の実践者から学び、探究学習に関する理解を深め、必要なスキルを身につけていくコミュニティです。

新潟県内と県外の方は半々くらいの割合ですが、地域性の違いを感じたり、自分のプロジェクトを俯瞰したり、勇気づけられたりする機会になっています。

▼探究コミュニティの詳細はこちらから

https://peraichi.com/landing_pages/view/tankyucommunity

 

④【探究の組織開発】阿賀黎明高校の学校運営協議会とコンソーシアムの
一体的設立の支援をしました。

新潟県の高校におけるコミュニティスクール(学校運営協議会制度)のモデル校として阿賀黎明高校にいち早く学校運営協議会が設置されました。
同時に、生徒の探究学習の受け皿として「阿賀黎明探究パートナーズ」も立ち上がり、設立の支援や熟議の設計・運営をさせていただきました。

今後、探究学習を支援する体制づくりとして、新潟県内の市町村や高校にも提案し、広げていきたいです。

 

⑤【探究の人材育成】アナログとデジタルのハイブリッドなファシリテーションを
学び合う「ハイブリッド授業研究会」がスタートしました。

コロナ感染の拡大により、オンライン授業が進むなど、ICT教育の必要性が高まりました。文科省が進めるギガスクール構想の実現が早まる中、アナログとデジタルの良さを活かした授業づくりについて実践研究しようと先生方と研究会を立ち上げました。

オンライン環境が進むと、個別最適な探究学習もしやすくなります。今後、ICTツールも活用したハイブリッドな探究学習についても提案していく予定です。

 

2021年は、さらに教育改革や探究活動が本格化していきます。
みらいずworksだからこその価値をうみ出しまいります!!

 

引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

それでは、みなさま、よい年をお迎えください(^^)