【活動レポート】システム思考で問題の複雑性を実感
2020年06月25日 更新
<2019.9/12>
8月に、ある中学校で教員向け研修の講師を担当してきました。校長からのオファーは「授業改善がなかなか進まない。教員のマインドを変えたい」ファシリテーション研修の依頼でしたが、マインドを変えるには、もっと根本的なアプローチが必要かなとシステム思考の考え方やワークを取り入れた研修をしました。
*システム思考とは▶︎https://www.change-agent.jp/systemsthinking/


そして、この週は、岩手県生涯学習推進センター主催の公民館長や社会教育関係者向けのセミナーで、システム思考を取り入れて、地域の担い手育成に向けた方策について考える研修も運営しました。


どちらも、システム思考の考え方を理解してもらった後は、簡略的なループ図づくり、そしてメンタルモデル(固定観念や思い込み)のあぶり出しダイアログとレバレッチポイント(効果的な解決策)の探究という3時間(なんと、学校現場では破格の3時間設定!)

先生の中には「今の教育改革の流れの中で、こんなこと言ってはいけないと思っていたけど…」と本音やメンタルモデルを正直に話してくださる方もいらっしゃいました。
公民館の方には、「若者は地域に関心がないと思い込んでいたけど、そんなことないのかもしれないな」など、無意識のうちに先入観を持っていたこと、固定観念に縛られていたことに気づく機会となったようです。
他にもこんな感想がありました。「目の前の出来事だけでなく、全体を見ることを意識していきたい」「生徒を責めるのではなく、先生たちが自分を振り返り、反省していた」「価値を共有することがとても重要だということ」「自分よがりにならないように、たくさんの方と意見交流し、思考の共有をしていきたい」などなど。
学校や地域を取り巻く問題は複雑性を増しています。出来事にすぐに反応するのではなく、出来事の構造や関連性を理解することで、解決策は変わってくるかもしれません。
夏休みがあけて行事に向けた準備など、慌ただしい学校も多いですが、自分たちの現状や問題を俯瞰する時間をつくることをオススメしたいです。
地域と学校の協働についてシステム思考で学んだ研修の様子を以下で紹介していますので、詳しい流れなど知りたい方はご覧ください!
▶︎https://miraisworks.com/4500/
【小見 まいこ】