【みらいzoom27】おかげさまで、創立9年目♪
2020年04月01日 更新
おかげさまで2020年4月1日、
みらいずworksは創立9年目を迎えることができました。
ご協力、ご支援いただいた皆様のおかげです。
誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響で、
不安に怯えたり、先の見えない状況に戸惑ったりする毎日ですね。
まさに、今の世界はVUCAワールドの真っ只中だと痛感しています。
VUCAとは、一言で表すと、「複雑で予測不可能な状況」。
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなぎ合わせた造語で、これら四つの要因により、現在の社会経済環境がきわめて予測困難な状況に直面しているという時代認識を表す言葉です。
毎日のように状況が変わり、複雑ですぐには解決できない曖昧な状況に、私たちは生きています。
そんな中、不安や不満、恐れに心が支配され、自己中心的な行動をとる人、差別的な行動に向かう人がいます。一方で、制約の中でも、自分でできることは何かと考え、知恵を集め、実践している人もいます。
その違いは何でしょうか。
「自分に引き寄せて、考えているかどうか」
ではないかと、私は考えました。
・当事者意識
・社会参画力
・自分事化
などの力があるかどうかとも言えるでしょうか。
今、そして、これからの時代は、
今回の新型コロナウイルスにまつわる問題をはじめ、
地域・社会・世界で起きていることを、
自分に引き寄せ、自分事として捉え、
いろいろな人と知恵を出しながら、できることからアクションを起こしていく。
そんな一人ひとりの存在が求められているのだと思います。
私自身、そういう存在であり続けたいです。
また、自分事で考え、
地域や社会・世界に働きかけられる、よりよくしようとしていける子ども・若者が育つ環境をつくることはみらいずworksの使命だと感じています。
そんな背景もあり、
近年、みらいずworksは、
高校の「総合的な探究の時間」の支援に力を入れてまいりました。
「総合的な探究の時間」は、2022年度の学習指導要領改訂に伴い、全国の高校で新しく導入される科目です。2019年度より試行を始めている高校が増えています。
一言で言うと、自身の在り方を見つめながら、課題の発見と解決ができる力を育む取り組みです。
まさに、VUCA社会をしなやかに生きるために必要な学びだと捉えています。
しかし、高校現場で思うように推進できない現状があります。
どこに課題があるのか、問題構造を明確にするために、
昨年度、トヨタ財団の助成をいただき、
新潟県内の高校の教員と生徒を対象にアンケート調査を致しました。
調査結果を踏まえ、私たちの予想通りの課題、
予想を反した課題など、様々な事が浮き彫りになりました。
(内容についての紹介は、改めてさせていただくので、
ここでは割愛させていただきます。)
今年度は、明らかになった課題を解決し、探究学習を新潟県でより推進していくために、
*高校組織に対しては、
・探究学習を進める上で役立つ学習材を整備し、高校生が探究する上で必要となる基本的なマインドやスキルを育てること
・カリキュラム研修や検討会などを通して、教員の意識やベクトルを合わせ校内にチームを作り、全校で探究学習を推進していく支援をすること
*教員個人に対しては、
・探究学習を牽引する教員が互いの悩みや取り組みを共有し、学び合う実践型コミュニティをつくること
*地域や企業に対しては、
・地域や企業にとっても、高校の探究学習に関わることは、地方創生や人材育成になることを啓発し、学校と地域が協働する体制が円滑にできるプロセスや場づくりを行うこと
に力を入れていく予定です。
時代の変化や全国の動きなどにもアンテナを貼り、
私たち自身が教育や社会をよりよくしていく一人であるという目的意識を強く持ちながら、
9年目もしなやかに歩んでまいります。
どうぞ引き続き、ご支援、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
写真は、4月1日に近所の坂井神社で祈祷をしていただいた後の1枚。
9年目の記念すべき日に、NPOの中間支援で長く働いてきた小林さやかさんが、みらいずworksの事務局メンバーとして加わってくれました^^
事務局に加え、事業運営などでお世話になりますが、みなさまよろしくお願いいたします!