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【活動レポート】みらいずカレッジ2019「すてる・いかす・つなぐ」地域資源を活かした学びのリデザイン

2019年10月29日 更新

みなさん、こんにちは。みらいずworks角野です。

9月28日(土)10:00〜17:00、新潟経営大学にて、
みらいずカレッジ2019「すてる・いかす・つなぐ〜地域資源を活かした学びのリデザイン〜」を実施しました。▶講座概要:チラシはコチラ

中学校教員、高校教員、企業、大学関係者、教員志望の大学生等、
多様な10名の参加者と共に学びを深めました。

特別ゲストとして、阿部雅也先生(新潟経営大学 経営情報学部 准教授)と
長谷川誠先生(新潟県立加茂農林高等学校 教諭)にお越しいただき、
レクチャーや全体ファシリテートをしていただきました。

 

当日の様子を写真を通して、ダイジェストでお伝えします。

まずは導入後、ミングルでアイスブレイク。相手の自己紹介を覚え、他者に伝えていくワークです。
和やかな雰囲気の中、講座がスタートしました。

 

続いて、問いづくりワーク。
今回の講座を通して学びたいこと、課題意識を掘り起こします。
「地域資源を活かした学びのリデザイン」を焦点に、問いをつくりました。

 

問いづくりの後は、阿部雅也先生よりミニレクチャー。

「総合的な探究の時間」導入の背景を紐解き、
ミネルバ大学の事例、人生100年時代に求められるスキルを考えながら、これから必要な学びについて考え、
そしてワークを織り交ぜながら、
学びは変化していくために、捨てるべきものとは何か?という問いに向き合いました。


ヘリウム・リング!

また、村上ハブスクールの事例:小中高連携の取り組みについても
ご共有いただきました。
小中高で授業公開をして、一緒に研究協議会を行い
地域資源を活かした学びのカリキュラムをつくり上げていった歩みです。

組織的に取り組み、繋がるために
・今までの学校の常識を見直す
・例年どおりの学校行事を整理する
・既存の地域行事へボランティアに行き、繋がる
という工夫をされたそうです。
学びが有機的につながるために、たくさんヒントを頂きました。

その後、長谷川誠先生より、佐渡高校勤務時代の事例共有。
地域の3高校合同での、アメリカのヘイワード高校との交流事業における
生徒の探究的な活動内容についてお話いただきました。

ただ研修に行くのではなく、自分の課題テーマを設定して、
帰国後は地域の公民館で学びを発表。
 ▶https://youtu.be/8MUDBbqBsnA
(発表会の様子、ぜひyoutubeでご覧ください)

地域の方にも分かりやすいように、バイリンガルスライドにするなど、
工夫した様子が伝わってきます。
「発表本番に向けてワクワクする!」「こんなに発表が楽しみだったことはない」
と生徒が語っていたそう。
自らの探究テーマに基づいた学びの深みを感じました。

また、修学旅行と絡めた地域学習についても、共有いただきました。

探究に必要なのは「多様性を認めること、寛容な心を持つこと」。
他者の前で自分の意見を言うを躊躇したり、怖がったり、
対話ができないと深まりがうまれません。
まずはそのマインドを丁寧に耕す重要性についても教えていただきました。

午後はグループに分かれて、演習。

「このグループが”チーム学校”だったら、皆さんは学校の課題に対して、
どのような資源を活かし、どのような探究学習を仕掛けますか?」
というお題に対して、カリキュラムイメージをつくり、
オリエンテーション授業の模擬プレゼンを行いました。

プレゼンをし合い、グーグルフォームを活用してその場で相互評価。
実際にアウトプットすることで、概念形成が促されたり、
お互いのアイデアから学び合いました!

・自分で学びの活動を決めることで、主体性や責任感、自律性、やり抜く力が生まれると感じた
・学校の存在意義を考えた時に、人が集まるところ=何かを一緒にプロダクションしていく場として、模索を続けていく必要がある。テクノロジーのおかげで、色々な形がありえる。今の常識が未来の非常識という意識を持ちたい。
・多様な参加者と触れ合うことで、新たな見方を得ることができた。
など、振り返りでは様々な感想が飛び交いました。

阿部先生、長谷川先生、参加者の皆様、ありがとうございました!

【角野仁美】