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お知らせ・活動レポート

【みらいzoom23】みらいずworksの歩みからクローズアップ!ソーシャルビジネスのポイントは?

2019年07月29日 更新

「新潟にも身近な課題を解決すべくビジネスを立ち上げようとしている人がいる!」とワクワクした機会がありました。

 

7月24日(水)にIPC財団の「社会起業で未来を創る!みらいずworksに学ぶソーシャルビジネス」で講師を担当してきた時のことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加者は、障害者の居場所、発達障害の子どもを持つママ支援、教育の中で対話を促す事業、高齢者のタクシーサービス、シェアハウス&シェアオフィス立ち上げ、などのテーマで取り組もうとされている方ソーシャルビジネスを立ち上げた方、立ち上げようとしている方が大半でした。

 

今までみらいずworksがやってきたことが、新たなチャレンジをしようとしている方々に何か役立つことがあればと思い、プレゼンをさせていただきました。

 

みらいずworksの事業紹介、ソーシャルビジネス立ち上げの3つのポイントなどを中心にお話。

事業紹介は、割愛しますが、今回は、ソーシャルビジネス立ち上げのポイントとしてお話したことを紹介します。

 

①問いを持つこと

 

 

 

 

 

 

 

まずは、「どうしたら学校教育にファシリテーションやキャリア教育を導入できるのだろうか?」という問いから始まりました。その問いを探究していく中で、先生との学びの場を作ろうと「にいがたファシリテーション授業研究会」が立ち上がりました。そこでいろいろな情報や出会いがあり、問いに対する自分たちなりの納得解が見えてきて、それを事業に結びつけて行きました。例えば、先生たちは、とても忙しいので明日の実践にすぐに使えるツールやスキルを求めている→テキストを作ろう!と「教育ファシリテーション入門」の出版につながりました。

これはまさに「探究」です。今、高校生の探究学習に関わりながら、子どもたちだけでなく大人も探究していくことが大切だと改めて感じます。

 

②先達や同志から学ぶ

 

 

 

 

 

 

 

社会起業を立ち上げようとあれこれ考えている時は、独りよがりになりがちだと思います。新潟県内はもちろん、全国や世界に目を向けてみると、似たような問題意識を持って事業運営をしている方がいます。そういう方に課題意識や失敗ケース、ビジネスモデル等について、ヒアリングを重ねました。今ももちろんしていますし、リアルだけでなく本やネット記事などからも学んでいます。

「自分のやりたいことではなく、社会に必要なことは何か徹底的に考える」「思いではなく当事者の代弁者になれ」。これは2014年に受講した「社会起業塾」で学んだこと。自分たちがやりたいことも大切だけれど、本当にそれは求められているのか?それで社会は変わるのか?よくよく考えていくことが大切だと痛感しています。

そのために今年は、トヨタ財団の「しらべる助成」をいただき、大規模な調査活動をする予定です。高校生、高校教員、企業関係者へのアンケートやヒアリングを通して、自分たちが手を打つべき課題を見極めていきます。

 

③身軽に実績づくり

 

 

 

 

 

 

 

みらいずworksはいきなり法人化せずに、ますは人格なき社団という任意団体からスタートしました。形から入るのではなく、実験をしながら、本当にできるのか?やる意義があるのか?を見極めていきたいと思ったからです。結局4年の事業運営を経て、法人化した方が良いという周りの後押しもあって、NPO法人となりました。

他にも、小さく実験しながら、事業の方向性や模索してきました。例えば、地域と学校の協働の必要性が高まっているものの、教員が地域との協働に後ろ向きだったり、意義について腹落ちしていないという声を聞きました。そこで、国の事業に申請し、「地域協働プロフェッショナル教員育成プログラム」を開発・普及することにしました。北海道浦幌町や北海道教育大学の協力を得ながらプログラムを実践し、検証し、報告書にまとめました。それが認められて、文部科学省のコミュニティ・スクール推進員「CSマイスター」に任命され、地域と学校の推進役として全国の現場に呼んでいただくように。

いきなり形から入るのではなく、小さく、外部のお金もいただきながら、実験をして、実績を作り、そこから発展させるということを大切にしてきました。

 

以上のようなお話をしながら、セミナーでは、今回のテーマやみらいずworksに対する「質問づくり」を参加者の皆さんにしていただきました。本質的で、たくさんの質問が出て来ました。

 

・ソーシャルビジネスって何?

・ソーシャルビジネスの可能性は?

・活動のお金を維持するために苦労していることは?

・協賛のお願いをするときに工夫していることは?

・みらいずworksのフィロソフィーは?

・小見さんの原動力は?

などの質問をいただいたことで、今までを振り返り、自分の理解を深める良い機会となりました。

 

終わってからも皆さんと情報交換をし、下記のような感想をいただきました。

・みらいずworksさんのことは少し前から存じ上げてましたが、設立から現在の活動、ミッション等を聞かせていただいて、目指したい方向性は絶対に同じだ!!と思いました。ぜひ活動のお手伝いをさせていただきたいです。

・小見さんの熱い想いとパワフルな行動力と小さな実験、実践を重ねながら今のみらいずworksさんがあるんですね。ステキなお人柄溢れる、とっても居心地のよい時間でもありました^_^

 

こんな風に言っていただき、ありがたいです。

みらいずworksは、組織としてもまだ未熟で、課題が山積しています。

でもこうやって立ち止まって、自分たちの取り組みを価値づける機会を与えていただいたことで、これからも大切にしていきたいことが明らかになりました。

 

貴重な機会をありがとうございます。
これから起業される方にとって、良いモデルとなれるように精進します!