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お知らせ・活動レポート

【活動レポート】 分水高等学校探究オリエンテーション授業

2019年06月25日 更新

2019年度より新指導要領の「総合的な探究の時間」が各高校の1年生より試行されています。
分水高等学校では、行政・地域・学校が一体となって生徒たちの探究をサポートする体制をつくっており、みらいずworksも参画させていただいております。

そして、5月17日(金)には「総合的な探究の時間」オリエンテーション授業をみらいずworksが担当させていただきました。この授業は、「探究的な学び」のプロセスを理解することと、それを体感することを目的に行いました。

 


まずは、オリエンテーションと導入ワーク。
今日の流れや目的等を説明し、チェックイン(いまの気持ち・体の状態のシェア)を行いました。

 


次に、レクチャー「これまでの学びと、探究的な学びはどう違う?」。
小見より探究的な学びのポイントをシェアし、その後河合から新潟県立白根高等学校の生徒による事例を基に、探究的な学びのプロセスについて紹介しました。
 ① テーマ(課題)に触れ、話し合い、解決までの道のりを探る
 ② テーマを深堀り、情報収集する
 ③ テーマに対するアクションを考える
 ④ アクションを実行する
 ⑤ アクションとそこから得た学びを発表し、伝える
 ⑥ これまでの学びを振り返る
 ⑦ 新たなテーマや問いを立てる ⇒ ②へ

 


また、それぞれの身近な「探究」的な学びの経験をシェアし合いました。

その後、練習として探究の一サイクルをまわしてみる体験を行いました。
ミッションは「中高生が欲しくなる!燕金物の新製品を提案しよう!」です。

 


まずは、情報収集。
みらいずBOOK vol.2、vol.4にて燕金物を取り扱った企業が紹介されているので、そこから会社の理念やつくる人のこだわりなどを知りました。
また、燕市図書館から20冊ほど燕金物やプロダクトデザインに関する本を借りてきて設置。
生徒たちはその本から調べたり、スマートフォンを活用して検索したりと、役割分担をして短い時間ながら情報収集を行いました。

 


休憩をはさみ、いよいよアイデア出し。
アイデアポップコーンという手法を用いてアイデアをとにかくたくさん出しました。


その後、班で一つのアイデアに絞り、アイデアをブラッシュアップ。
そして発表用の用紙にまとめ、発表するというところまで実施。
全部で2時間という短い時間ではありましたが、おもしろいアイデアがたくさん生まれました。

 


<生まれたアイデア一覧>
・日本刀風の包丁
・槌起銅器のスマホケース
・タピオカ専用タンブラー
・金物でつくったしおり
・長く使える定規
・自分でつくるグラス
・かわいく収納できるアクセサリーケース

今回、アイデアの評価・ブラッシュアップの視点として、
①ストーリー性
②地域性
③新規性   の3つを提示。
それぞれのアイデアに、その新商品のストーリーや燕の地域ならではのこだわりを感じることができました。

今回は、これからの流れを体感してもらうための、探究一サイクルを回す授業に挑戦してみました。
実際にやってみたことで今後の全体像がぼんやりとでも見えてきたのではないかなと思います。

【河合】