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【活動レポート】 みらいずカレッジ2018:集中講座『学び合う集団をオーガナイズ(自己組織化)する』

2019年02月07日 更新

1月26日・27日に、みらいずカレッジ集中講座として、NPO法人場とつながりラボhome’s vi代表理事であり、東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授でもある場づくりの専門家、嘉村賢州氏をお招きしティール組織のエッセンスを取り入れた、『学び合う集団をオーガナイズ(自己組織化)する』を実施しました。

参加者は計16名。NPO法人の方、企業の方、教員の方、など本当に多様な方々にお越しいただき、合宿形式で2日間学びをともにしました。

それでは、当日の様子を写真と共に振り返ります。

<1日目 1月26日(土) 菱風荘本館にて>


この日は、トラブルから始まります。
なんと、雪の影響で飛行機が飛ばず、ゲストの賢州さんが夜まで到着できないという状況に。
なんとかプログラムを大幅に変えたり、途中のレクチャーをZOOM(テレビ通話)で行ったりして対応していました(汗)


さて、トラブルはありましたが、何とか始まりました!!
まずはオリエンテーション。みらいずカレッジとはなにか。今一度共有しました。


そしてグループにてチェックイン。
今回は新潟・東京・岐阜(3名)・群馬(2名)・兵庫と様々な地からみなさまにお越しいただきました。
自己紹介を兼ねて今の気持ちをみんなで共有しました。


次にお絵描きリレー。前にお題を一人が見に行き、絵でそのお題を表現し他の人が当てたら次のお題に進むことができるというゲーム。
こちらも大いに盛り上がりました。


まだまだ導入ゲームは続きます。うそつき自己紹介です。
ひとつだけ、うその自己紹介をして嘘を見抜き合うというものです。


導入ゲーム最後はフリップゲーム。
①改めて学びたいこと
②2日間で達成したいこと
③浮かんできた質問
をそれぞれA4用紙に書き、共有しました。


その後、居心地の良い組織・違和感のある組織をテーマに対話をしていきました。


次は、ティール組織のABD。まずコ・サマライズをします。


そして、リレープレゼン。『ティール組織』の全体像を共有しました。


いよいよ、賢州さんのZOOMレクチャーです。
ちなみにこのとき、大阪から東京に到着し、東京からZOOMをつないでおりました!
まずはティール組織が体系づけられたきっかけのお話や、3つのブレイクスルー(・self-management:自主経営 ・wholeness:全体性 ・evolutionarypurpose:存在目的)についてレクチャーいただきました。


レクチャーが終わったら、みんなでご飯を食べて賢州さんの到着を待ちます。
本日の夕飯は鍋でした!!!


ついに賢州さんが登場!!!
賢州さんの自己紹介、そしていくつかのワークを行いました。
天気図で、①自分のプライベート ②自分の仕事 ③チームorクラス ④組織を表現し、共有するという、wholenessにもつながるワークや、ブロックを用いて複雑な課題解決を可能にする組織はどんな組織か(構成メンバー等によって変化しそうです!)というようなことを体感するワークを行いました。


ここで本日のプログラムは終了。
お酒を飲みながら語らう方、盛り沢山な一日に疲れて休む方。
思い思いの夜を過ごしました。

<2日目 1月27日 菱風荘体験蔵にて>

本日は、太陽の光が雪に反射してきらきらした朝を迎えました。
午前9時から2日目の講座が始まります。


まずは参加者に進めてもらいながら、マインドフルネスを行います。
目を閉じて、ゆっくり呼吸をしながら体の中心部から手足の先までの感覚や心臓の鼓動に意識を集中し、「感じる」という体験です。
自分の精神と身体が繋がった感覚がありました。


その後、musubiサイクルという、自己組織的にプロジェクトを回していくためのプロセスを賢州さんからレクチャーいただきました。
まずは、前提共有とチームビルディング。そして理念。未来像。シナリオ。成功要因。詳細計画。実施。振り返り、そして理念に戻るというサイクルです。


ひとりひとりがいま行いたいプロジェクトを題材に、それぞれのプロセスを体験しながら学んでいきました。
また、せっかく同じ団体から3人で来ているから、これを機に自団体でグループになってワークを体感させてほしいという
要望も参加者の中から上がってきて大変嬉しい瞬間でした。チームで参加しその場で形にする。そんな講座への参加の仕方もいいなと思います。


理念については、その重要性をゴールデンサークル理論も参考に体感しました。
人はwhyに動かされ、共感させられる。まさに、そうだなと感じます。
ゴールデンサークル動画:https://www.youtube.com/watch?v=qp0HIF3SfI4
また、whyはなかなか言語化できないものでもあるということも印象的でした。
言語化することで共有しやすくなったり、その時の感覚を思い出しやすくなる半面、それ以上考えなくなってしまうことも。。。 
言葉を完成させるのではなく、大切にしたいことを日々探究していきたいなと感じました。



次は未来像。
「反転・増幅ワーク」を用いて、一旦一般的な枠組みを外しありありと自由にwhyが顕在化している瞬間をイメージしました。
これは、具体的に、沢山の理想の未来をイメージすることで、ビジョンを解像度高く共有するためです。

次はシナリオ。現実と、未来像の間を考えます。ひとりひとりが好き勝手に小説風にシナリオを描きます。

その後、成功要因を分析。
シナリオには一人一人の純粋な想いが現れます。そして、注力したいポイントが出てきます。
一人ひとりのシナリオのなかでどんなことが成功するための要因なのか、意識しながら聴いていきます。

そして詳細を計画し、実施、振り返るという流れです。

最後にチェックアウトをして終了となりました。

人と人とのつながりを純粋に探究してこられた賢州さんだからこそ、学び、つながる場になったのかなと感じました。
2日間を経て、人と人とがつながるためのポイント・組織の中で人々の想いや感情を活かしながらみんながいきいきと動き学び合うためのポイントを学ぶことができました。賢州さん、参加者のみなさま、2日間ありがとうございました!

【河合祥希】