【活動レポート】新発田中央高校キャリア教育授業〜3回目〜
2018年12月18日 更新
こんにちは。インターン生の横山詩織です。
さて、12月7日(金)に新発田中央高校で、第3回目のキャリア授業を行いました。
9月に行われた大学生が高校生に紙芝居を披露するみらいずトークから約3か月。
今回は、高校生がこれまでの学びを活かし、大切にしていきたい価値観についてのMY紙芝居を各クラスで作成し発表しました。
当日の様子をお伝えします。
始めに社会人トークやみらいずトークの振り返りを簡単に行い、今回の授業の目標を高校生に伝えます。
自分の過去・現在・未来について考えよう、自分の大切にしている価値観に気づき、自分の言葉で語ろう、そのために今日は紙芝居を作って表現しあうのだとみんなで確認しました。
その後、アイスブレイクとして「連想ゲーム」をしました。
このゲームは、これから出す3つのお題に対して各自答えるものです・
お題は。
- 世界一美味しい食べ物といえば?
- 小学生の頃流行ったテレビ番組といえば?
- もしも100万円あったら何を買う?
です。
各自で答えた後は周りの人と見せ合いをします。
みんなそれぞれ自分が思いついたのを書いていたようで、3つとも同じものを答えた人はいなかったようです。
今回この活動を取り入れた意図には、人と違うことって楽しいという感情を持ってもらいたいというものがありました。
今日の授業では、紙芝居を通して、お互いのことを発表しあいます。
だからこそ、本日は、自分と異なる価値観を大事にし、お互いの大切にしているものを尊重するということを授業のルールとしました。
このルールを確認し、そのあとは、一年間の振り返りとして「2018年MYランキング」を作成しました。
教室を回ってみると、部活、文化祭、体育祭、テストや受験、幅広いことを書いていました。
そして、紙芝居作り開始です。
今回の紙芝居のお題は、「私(自分自身について)」です。
自分が大切にしている価値観、私の価値観を作った経験やその価値観を基に取り組んでいること、やってみたいことを紹介する紙芝居を作成します。
その準備段階として、自分の大切にしている価値観を見つけるために、マインドマップを書きました。
マインドマップで、自己紹介・過去・現在・未来の4本の枝を作り、その枝から自由に自分自身にについて書いていきます。
自分の大切にしている価値観を見つけるために大事なのが感情です。マインドマップでは出来事と一緒にその時に思った感情を書いていくのがポイントです。
マインドマップを書いた後に、自分を大切にしている価値観を考えていきます。
私たちは、自分を大切にしている価値観をニーズと呼び、このニーズを大切にするコミュニケーションのあり方が世界でも注目されていることを伝えました。
今回は、世界中の人たちが共通して大事と感じるニーズ一覧表を生徒たちに見てもらい、自分の書いたマインドマップと照らし合わせて、ニーズを見つけました。
なかなか、ニーズを見つけるのが難しいようでしたが、友達にも意見をもらい、各自が一番大事にしたいものを言葉にしていきます。
ニーズを基に、さっそく紙芝居を書いていくのですがその前に、担任の先生から紙芝居の実演をしてもらいました。
先生の大事にしている価値観に触れ、また先生の人生に触れ、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
身近にいる大人が、普段長い時間を一緒に過ごしている先生が、こうして自己開示していくことにとても意味があると感じ、教室がそうした開ける場になってほしいと感じました。
先生の発表を聞いた後、生徒たちも紙芝居を作っていきます。
グループで分からないところを聞き合ったり、周りのスタッフに質問してくれたりと、このワークに真剣に取り組んでくれている様子が伝わってきました。
自己紹介、ニーズを書くところまではスムーズにいくものの、やはりニーズと過去の経験、今の自分、未来の挑戦したいことに繋げていくのは、時間がかかっている様子でした。
初めて、ニーズという言葉に触れ、向き合う時間は貴重だったのではないかと思います。
普段意識していないことを意識すること、言葉にすることは大変です。
でもそうしたことを振り返る機会というものは、自分自身の将来を考えていく上で必要になってくると思います。
今日がそういったきっかけになればいいなという想いで、スタッフもタイミングを見て声をかけていきます。
最後に、発表です。4人グループで一人ずつ発表していきます。
聞いている人は、話してくれた人に、感想を書いたメッセージ付きの付箋を渡します。
そして、振り返りシートを書いて本日の授業は終わりました。
今回はニーズという考え方を取り入れて授業をする初の試みでしたが、それぞれ個性のある紙芝居が出来上がり、それを共有するとても濃い授業になったと感じています。
それぞれが違った経験や考えを持っています。お互いに大事にしている価値観を発表しあう時間はとても温かく、そういった繋がりや違いを楽しむ活動が、学校現場で増えていくといいなと思いました。
【インターン生 横山詩織】