【みらいずBOOK最新情報】深刻な海洋ごみ問題をバイオマスプラスチックが救う!?
2018年12月04日 更新
みらいずBOOK第5号では、割れたり、古くなったりして食べることのできないお米や菌床などを活用したバイオマスプラスチックを開発している南魚沼市の会社を紹介します。
こちらの会社で作ったプラスチックは、赤ちゃん用のおもちゃや、お米の袋、さらには現在、繊維にまで活用され始めているそうです。
2018年6月、国連環境計画の報告書でプラスチック製品のごみ問題について触れられています。
プラスチックごみの大半は生物分解されずに砕けて「マイクロプラスチック」と呼ばれる小さな粒子となります。
これらは、数千年は自然界にとどまって土や水を汚染するといわれているほか、餌と間違えて亀などの生物が誤飲し、生態系にも影響が及んでいます。
また、途上国では暖房や調理でプラスチックごみを燃やすために、ダイオキシンなどの有毒ガスが発生しています。
そして、報告書の中で日本は、ひとりあたりのプラスチック廃棄量が世界2位だと報告されました。
ちなみに太平洋ベルトのプラスチックごみの約30%は日本からのごみであるとも言われています。
それをうけ、2018年9月に日本はバイオマスプラ出荷量を2030年までに197万トン(なんと現在の約50倍!)に増やすことを表明しました。
今後ますます、バイオマスプラスチックの重要性が高まりそうですね。
<クローズアップ>
*株式会社バイオマスレジン南魚沼HP:http://www.biomass-resin.com/
*南魚沼市バイオマスタウン構造(南魚沼市HP):http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/shizen/kankyou/kankyou/1455423842459.html
*バイオマス産業都市の取組(農林水産省):http://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_sangyo_toshi/b_sangyo_toshi.html