【活動レポート】分水高校 3学年現代社会
2018年11月01日 更新
10月23、24、30、31日と、1コマずつ全4回に渡り、
分水高校にて現代社会の授業を実施しました。
2022年の高校新学習指導要領の改訂に伴い新科目「公共」が設置されたり、
社会に開かれた教育課程の取組みが推進されるなどの流れを受けて、
現行の「現代社会」の“地方自治”の単元をベースに授業プログラムを開発しました。
4コマの概要
【1回目】燕市の課題と政策(ゲスト:燕市企画財政部 地域振興課より)
・燕市市役所職員より、課題と事業についてお話を伺う
・自分が気になる燕市の事業を選び、その理由を書き出す
【2回目】新聞を通じて、地域・社会に目を向ける
・興味に応じて燕市○○課を選び、新人職員のつもりで課に関連する新聞記事をスクラップする
・3枚以上の記事をあつめ「○○新聞」をつくり、コメントを書く
【3回目】燕市にとって大切な「公共」サービスは何か
・4割自治の時代。燕市が本当に残すべき大切なサービスは?
・ロール(1人暮らしのおじいさん、障害をもつ出産予定の20代女性、東京に行きたい高校生…等)を決めて、必要なサービスについて話し合う
【4コマ目】団体自助、共助、公助が必要か
・行政の事業の中で、もし「○○」事業がなくなったら、どんな共助が必要かを考える
・高校生だからこそできる「自助・共助」について考える
授業の最後に生徒に
「燕市にキラキラ輝く人を増やすために、私ができること・やりたいこと」と聞いたところ、
・積極的にボランティア活動に参加する
・若者会議に参加して燕市のために何か新しいことをしたい。
・選挙権を持ったら選挙に行く
・子供達や、お年寄りが交流を持てるところを作る
・地域の講演会や会議に参加し意見を交わす
などと答えてくれました。
「授業の気づきや感想」としては、
・すごくいい授業でした。すごく考えました。またこのような授業したい。
・燕市のために自分が何ができるかを考える良い機会だった。
・普段できない形の授業が出来てとても楽しかったです。
・燕市に住んでるだけじゃなくて関わりたいと思った。
などの感想をもらいました。嬉しい言葉ばかりです!
担当の先生から頂いた感想としては、
「生徒はいつもよりも集中力があり、楽しんで授業を受けていました。
4回の系統だった流れがとても良いと感じました。」と評価を頂きました。
教科(現代社会)の時間のプログラムデザインをさせていただくことは、
みらいずworksとしても初めての経験でもあり、「教科」としての落とし込み方について、
大変学びが多くありました。
教科書を覚えるだけではなく、リアルな情報をもとに自分ゴトで考えることができた一方で、
獲得できた「概念」「知識」「スキル」がどのようなものであったか評価をする方法について、
もう一歩準備が必要だったとの反省もありました。
日常的な教科の中で、その地域ならではの情報や課題と重ね合わせながら、
社会で生きる学びをもっと多く教科学習の中で作っていきたいと思いました。
【本間莉恵】