未来にふみ出す学びを 子どもたちへ

お知らせ・活動レポート

【みらいzoom8】地域創生に、学校改革のヒントあり!

2017年12月04日 更新

平成29年度 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム

「ワカモノが活躍できるNIIGATA創生に向けて」

 平成29年11月14日(火) 朱鷺メッセ メインホール における

パネルディスカッション「ワカモノが活躍できる地域社会のつくりかた」

にパネリストとして参加してきました。

基調講演で伺った木村俊昭さんのお話に

学校改革につながるヒントがたくさんあったので、紹介します。

 

 

====================================

基調講演「地域創生 事業構想と実現~地域を変えるチカラとは何か?~」

 

スピーカー:一般社団法人日本事業構想研究所(http://jpd.or.jp)

      代表理事 木村 俊昭さん

====================================

 

木村俊昭さんは、 日本地域創生学会(http://jsle.jp )の会長としても

活躍しておられ、

全国各地で、地域創生を目指す各地域で提案・支援していることとして、

 以下の3つを紹介されていました。

 

【地方創生のカギ】

1.人財塾

リーダー、プロデューサー人材を育てる

イノベーションを起こし、心を研ぐ人をどうやったら育てられるかはどの地域でも重要なテーマである

 

2.五感六育(食育・木育・遊育・知育・健育・職育)

部分最適ではなく、全体最適を目指す

日本における新潟県、新潟県における新潟市がどうあるべきか、自己分析をすることが重要。

 

就活の時に大学生が自分が何者かわからないまま面接を受けるのはダメなのと同様です。

まちの強みと弱みを分析する

 

やるべき目的、目標、使命は何ですか?

そのために、どんなパートナー、どんなブレーンが必要なのかを考えていく

 

3.仕事の整理

ある行政にて「なぜ?夜中まで電気ついているんですか?」と、_聞いたら人員削減したからしょうがないと。

人員が減り、夜中まで仕事している行政機関が多い。 

本当にしなければならない仕事とは何か、整理していかないと変わっていかない。

 

自分たちのやるべき目的、目標、使命は何か、

そのためにやるべきことは何かを見極めていくこと。

 

地域創生で木村さんがやられていることは、

今、喫緊の課題の「教員の働き方改革」にもつながります。

 

 

【上手くいっているまちのカギ】

また、うまくいっているまちは、必ずストーリーがある

目的・目標・ストーリーが共有されている

①その上で情報共有

②役割分担

③出番をつくる

④事業構想している どこかがもうかれば良いではなく全体最適を考える

  

これは、まさにチーム学校を目指し、

社会に開かれた教育課程を実現する上で重要な視点です。

 

学校では、目的、目標はあっても、

どこに力を入れて、どんな組み合わせで実現するのかという

ストーリーづくりはあまりなされていないように思います。

 

学びがぶつ切りになり、子どもたちの頭の中でつながっていないという課題を感じるからです。

 

一人の子どもがどんな学びを経て、どんな風に成長していくのかという流れを熟議すること。

ついつい目の前の忙しさに忙殺されていまいますが、

子どもの学びや育ちを俯瞰して、部分をつないで、ストーリを紡いでいく場づくりが必要ではないでしょうか。

 

また、学校と地域の連携・協働を考えると、役割分担や誰がどこまでやるのかというのも

曖昧なところがあります。

地域連携をしたいと思っても、結局学校が調整したり、段取りしたり、先生が引率したりして、

ちょっとした仕事や負担感が増えてしまっています。

 

社会教育や地域が「ここは私の出番」と役割や責任をもってやれること、

子どもの育ちをきちんと担う地域の受け皿をもっと増やしていきたいです。

 

 

また、地域創生のために、年代別に大切にしたいこともおっしゃっていました。

 

【地方創生のために年代別で大切にしたいこと】

0~14歳   「愛着」

15~64歳 「志」

65~74_歳 「恕」

75歳~ 「和」

 

(※以下は、私自身が理解した言葉です)

「愛着」とは、自分や家族、地域への大事に思う気持ちや誇りを育むこと。

「志」とは、自らの地域を守り、世界に向けて発信できるようにするのかという目標や夢を描くこと。

「恕」とは、自分のことのように相手を思いやり、地域での営みや願いを子どもたちに伝えていくこと。

「和」とは、「恕」の精神を次の世代に受け継いでいくこと。

 

この木村さんのお話からも、

地域創生と学校の活性化はつながっていると再確認します。

 

学校が活性化され、

子どもたちの学びが豊かになることは、

地域創生を担う人が育つということ。

人が育つということは、地域が育つということ。

 

地域創生を考える人と

学校の活性化を担う人はなかなか交わる機会がないかもしれません。

 

ですがともに学び、目的を共有していく機会が

2月に山形でも実施される予定ですし、

新潟でも来年度新潟や教育の未来を考える「第2回みらせん-にいがた教育フューチャーセンター-」を実施する予定です。

 

私自身も、学校の先進事例だけでなく、

地域創生の事例や各地の地域づくりにもっと目を向けてみたいと思いました。

 

 

====================================

<地域創生×教育について考えるイベントのご紹介>

第4回SCHシンポジウム

→SCH(スーパーコミュニティハイスクール)を目指す教育関係者や行政・民間支援者の全国ネットワークが年に一_度山形に集まって情報交換や学び合うシンポジウムです!

日時:2018年2月24日(土)10:00~25日(日)16:00

場所:東北芸術工科大学

 

https://www.facebook.com/sch.network.sch/