【活動レポート】小出小学校ファシリテーション授業・協議会・職員研修
2017年10月12日 更新
みなさんこんにちは。インターン生の江村惇(東北芸術工科大学 2年)です。
今回は9月14日に魚沼市立小出小学校で行われたファシリテーション授業、協議会、職員研修の様子をお伝えします。
今回は小学6年生を対象にファシリテーション授業を行いました。
まず始めに、ファシリテーションの基礎になる「聴く」「書く」「話す」の3つの役割に分かれ3人インタビューというワークをしました。
3人が全ての役割を体験するため、交代しながら3回繰り返します。
ワーク終了後、3人グループで振り返りを行いました。
生徒たちからは「相手に質問をして答えが返って来た後、すぐに次の質問をするのが難しかった」「書くスピードが話すスピードに追いつかずに大変だった」などの意見が出ていました。
このワークで気づいたことを大切にしながら、実際にグループワークに入っていきます。
今回は、
①「卒業式の日にタイムスリップすると6年生全員が晴れやかな笑顔でいました。今日から卒業式までの半年間どんなことがおこった?」
②「私たちが大人になっていく上で、大切にしていきたいことは?」
③「クラスみんなに提案できるような青空こども会祭(11月)のテーマを考えよう!」
の3つあるテーマの中からグループごとに1つ選び、そのテーマについて話し合うという形式でした。
多くの班が①のテーマについて考えていましたが、やはり出てくる意見は違い、「一度クラスで大げんかするが、長く続く喧嘩がばからしくなり仲直りしたことでより絆が深まった」や「毎日ファシリテーションをする事でみんなが笑顔になった」という意見が出ていました。
話し合いの中で出た意見を3つに絞り印をつけていきます。
意見がまとまったら、他の班ではどのような事を話し合ったのかを見て回る、ギャラリーウォークをしてこのワークは終了です。
今日の授業を振り返って、どんな学びがあったかを振り返りシートに書いて2人組で共有しました。
「ファシリテーションを使うとその場の空気が重くならず、気軽に意見を言えるようになった」
「ファシリテーションの技術を使って人の話を聞くのが楽しいと思った」
などの意見がでていました。
また、「友達との日常会話の中で相槌のスキルを使っていきたい」「班で話し合うときに意見を言いっ放しではなく、スキルを使って深めていきたい」など活用方法についても話してくれました。
今日感じたことや気づいたことを、彼らの日常生活の中でも大切にして欲しいなと思います。
ファシリテーション授業終了後、授業を見学されていた先生方と共に協議会を行いました。
授業の中で感じたことを付箋に書き出し、それを元に話し合っていきます。ファシリテーターの意見を否定しないという点やライターのわかりやすく書き留めていくという点の難易度が少し高かったという意見が多く出されました。
さらに先生たちからは「授業にはワクワク感が必要だ」「ファシリテーションの基本(聴く・書く・話す)の力をつけることでよりよい集団作りにつながる」という意見が出ていました。
協議会の後、休憩を挟んで今度は
ファシリテーション授業をテーマに職員研修を行いました。
まず始めに生徒達と同様に3人インタビューをしました。「学び合い、高め合う学校集団を作るために、目の前の子どもたちにどんな力をつけたいか」というテーマに対し、「自分の考えを発言できる環境を作るため話しを聴く力をつけてほしい」「思った事を言葉にできる力が足りていいないと感じるため、まずは言葉を知る事が大切だ」という意見が出ていました。
次に「学び合い高め合う学校集団」というお題に対し、質問作りを行います。
質問作りでは「学びあうってどういう事なのかな?」「高め合うってどんなこと」などの問いが出ていました。
できた問いから1つ選び、それを深めていきます。
「学び合いとはどういう事か」という問いを深めた班では、
「温かい学級づくりが土台になる。自分を出しそれを受け入れる環境を作る事が必要だ」「さらにファシリテーションスキルをつける事で学びあう環境を作る事ができる」と言った意見が出ていました。
最後に、振り返りシートを記入いただきました。
「子ども達自身も教員自身も共に学ぶ機会が持てたので、今後どんどん実践していきたいと思います。」「話し合いが可視化する事で、今何を話していて、何が大切なのかがわかると思いました。」などの意見が出ていました。
授業から職員研修まで含めると約6時間という長丁場でしたが、様々な気づきや学びのある貴重な時間でした。
【みらいずworksインターン生 江村惇】