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お知らせ・活動レポート

【活動レポート】中高生みらい探究ラボSPiRAL~第2回~

2017年09月15日 更新

こんにちは。社会人運営スタッフの成田倫史です。

今回は、先日第1回目を終えた、SPiRALの進捗状況についてご報告いたします。

8月27日木曜日にSPiRAL第2回が開催され、中高生13人と大学生10人を含めた運営メンバーが参加しました。
プログラムの内容は、内野地域でのフィールドワーク、ストーリーテリング、グループワークという流れです。

◇フィールドワーク

今回は、沼垂朝市に出店するための材料を探しに、内野の「食」をめぐるフィールドワークを行いました!
松月堂・にむらや・マルカク醸造所・ウチノ食堂「藤蔵」を巡りながら、中高生達は食の後ろにある背景やストーリーを聴き、感じてくるといったテーマのもと、店主さんに(お店の方に)素朴な質問をぶつけていました。
ウチノ食堂を訪れた班では、店長の野呂さんに、「この壁は内野中出身の高校生に漆喰を塗ってもらったんだ」などというお店と地域との関わり方についてのエピソードを聞きたり、「接客をする上で大切にしていることは何ですか?」といった鋭い質問をしていました。沼垂朝市でのショップ運営にも生かしていけるヒントを見つけることができた様子でした。

◇ストーリーテリング

次に、内野にあるお米屋さん「飯塚商店」の店主・飯塚さんと、内野の海産物屋さんである「大口屋」の店主・大口さんから「お米から見る新潟の食の可能性」というテーマを切り口に、お話を伺いました。
飯塚さんから「新潟三種のコシヒカリ(新潟県産コシヒカリ3種の)食べ比べ」、大口さんからは、「昆布とお豆の煮物」をそれぞれいただいて、二人のお話を舌で、耳で味わいました。
個人的には、内野の旬カレンダーを作ってきてくださった大口さんの、「パンと比べて、お米にはご飯のお供がたくさんある。内野だけでも季節ごとにご飯を引き立てるおかずが揃っている。」との力強いお言葉に地元やお米を愛する気持ちの強さを感じました。また、魚沼産減農薬自然栽培コシヒカリ・佐渡産減農薬コシヒカリ・内野産コシヒカリの三種の食べ比べでは、内野産コシヒカリの人気が高く、「地元の食べ慣れたお米のほうが美味しく感じるのかもしれない。魚沼だから、自然栽培だからといったブランドだけに囚われるのではなく、自分の舌でお米の味を感じてほしい。」という飯塚さんの想いを感じました。
中高生からは「新潟のお米をもっと普及させるにはどうすればいいのか」「お米がおいしいのは当たり前だと思ってたけど、本当は特別なことだったんだ」といった質問や意見が出てきました。

      


◇グループワーク

飯塚さんと大口さんのお話を聞いたあとは、大学生から商売についてのレクチャーがあり、中高生ショップを出店するのに必要な知識を学びました。その後2チームに分かれて、それぞれのチームで、「ショップのコンセプトをどうするか」「お店の対象となるのはどんな人たちか」「どういったものを販売するのか」などについて積極的な議論が行われました。話し合いの中でも高校生が中学生をリードする場面もあり、頼もしく思えました。新潟に住む人たちは新潟の食の豊かさに慣れてしまっているという二人のお話から、「新潟の食の豊かさが(当たり前じゃないこと)を来る人に伝えたい」という部分がポイントになりそうです。

これからお店を作り上げていくには、中高生の力だけではうまくいかないことも多々あると予想されます。そんな中でも私たちスタッフは、中高生自身から生まれたアイディアやひらめきを出来る限り当日のショップに反映できるように全力でサポートしていかなければならないなと身が引き締まりました。
次回は9月17日(日)に行われます。

~中高生みらい探究ラボ SPiRAL 第2回~

日時 : 2017年8月27日(日)13:00 ~ 17:30
場所: 内野町、飯塚商店二階スペース
参加者:中高生9人 /大学生運営スタッフ 8人

*参加した中高生の声:「内野町では人の良さ、暖かさを感じた」「当たり前が当たり前じゃないことを伝えたい」

【文責 : SPiRAL運営スタッフ 成田倫史】