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お知らせ・活動レポート

【活動レポート】創業意識育成促進事業~地元職業人講演会~

2017年08月10日 更新

日時 : 平成29年7月19日(水) 13:50~15:40
場所 : 中野小屋中学校 ランチルーム
講師 : 小見まいこ
文責 : みらいずworks長期インターン生 河合祥希

こんにちは。みらいずworksで長期インターンをしている新潟大学経済学部4年の河合祥希(かわいよしき)です。私も関わらせていただいている「中高生みらい探求ラボSPiRAL」という企画のPRタイムをこの授業の中で少しだけいただきましたのでそのPRと、小見の授業づくりを学ぶために今回私も同行しました。

 今回お邪魔した中野小屋中学校は、新潟市内で一番生徒数の少ない学校です。この授業の前に全校生徒が職場体験をしてきておりその振り返りを自分の言葉で表現できるようにするということを目的に授業を進めました。

まずは、オリエンテーション。
みらいずworksの紹介と、小見の自己紹介をしました。

次に、事前に取り組んである「自己成長カルテ」を完成させました。
自己成長カルテには、「私が設定した一年後になりたい自分」「それを踏まえた職場体験での課題」「課題解決のための努力事項(どんなことをがんばるのか)」ということが記入してあり、生徒はこの時間で「職場体験で心に残っているエピソード・そこから得た学び」に関する項目について職場体験を振り返りながら真剣な表情で記入していました。

その後、小見からKP(紙芝居プレゼン)法についての説明をしました。
実際に小見が行ったファームステイの振り返りをしながら、自分が学んだことをどのように整理して発表するかということを披露しました。実際に、中野小屋中学校では牧場での学習活動も行っていたとのことだったので、小見のお話の中の「命をいただく」ということについて改めて考えたという部分は、生徒達にも考えさせるものがあったのではないかと思われます。

次にKP法で発表するためのシナリオ作成。
「課題」「エピソード」「学んだこと」「日常生活に活かしたいこと」という項目を「自己成長カルテ」で記入したことをベースに埋めていきシナリオ作成をしました。

 そして、実際にプレゼンツールの作成をします。休憩時間になっても、休むどころか黙々とツールを書き続けている生徒が多く見受けられ、職場体験で学んだことを伝えたい!という思いが生徒からひしひしと伝わってきました。

休憩時間を終え、プレゼン1回目スタート。これは職場体験先の班で行いました。

事前に生徒さんたちは表現することが少し苦手な傾向があると聞いていましたが、KP法を使うことでシンプルに整理できイキイキと発表することができていました。

続いて班を変えてプレゼン2回目。

2回目では発表を聞いて「いいね」と感じた事や共感したことを付箋紙に記入し、自分の言葉で記入したことを相手に伝えながら付箋紙を渡すというワークをしました。

生徒は自分の学びについて褒めてもらえたり、共感してもらえたりすることが照れくさいながらもうれしそうでした。

そして、振り返りとまとめ。学年を代表してひとりずつ感想を述べてもらいました。

<感想>
1年生 振り返るのは難しそうだったけど、紙芝居ならやりやすかった
2年生 「周りを見る、声を大きく、信頼する」ということが仕事の上では大切だということがわかった
3年生 接客業を体験し、笑顔・あいさつが大切だと学んだ。

その後、「SPiRAL」を急遽KP法によってPRしました。なんと、この中から1人キックオフに参加してくれた子がでてくれて、とてもうれしく思っています。

 

私がこの授業を通して感じたことは、自分の意見を言えるようになるということには、
①意見を言いやすいように整理すること
②意見を受け入れてもらえるという安心感を繰り返し感じさせること
が大切であるということです。生徒からの「紙芝居ならやりやすい」という声や、付箋をもらった時の嬉しそうな表情からこの授業によって少し、「自分を表現する」ということは案外自分にもできるんだ!と思ってもらえたのではないかと思います。

また、この授業後、自分の学びをハガキサイズにまとめる「ハガキ新聞」というワークをしたそうです。この自分の言葉で話す体験によって、よりわかりやすくコンパクトに整理され、キレイにまとめられていたため、生徒の成長をとても嬉しく感じています。

【インターン生 河合祥希】