未来にふみ出す学びを 子どもたちへ

設立の想い

私は新潟市の郊外の地域で生まれ、
毎日近所の空き地や公園で、幼なじみたちと遊びまわって育ちました。

母が留守のときは近所のお宅でおやつや夕飯を食べさせてもらったり、
毎日何気ない挨拶を交わす日々。
八百屋さん、なんでも屋さん、クリーニング屋さん…働く大人の姿も身近に感じながら、
地域のおばさん、おじさん、おばあちゃんたちの自然であたたかな見守りの中、成長してきました。

10数年たった私は大学で社会教育を専攻し、まちづくりの世界に飛び込みました。
「こんな面白い生き方をしている大人がたくさんいるんだ」と
世界が広がる出会いをたくさんいただき、
自分の価値観や大切にしたいことが次第に明確になっていきました。
同時に、まちや人を通して、地域の抱える様々な課題と出会っていきました。
とくに子どもたちを取り巻く環境に問題意識をもち、
今の子どもたちに失われつつある、
あたたかな眼差しを向ける地域や社会を再生していくことが、
地域で育てられた自分の恩返しであり、使命ではないかと思うようになりました。

そんなとき、一緒に育ってきた幼なじみたちが「生きていても楽しくない」と
胸の内を明かしてくれました。
年間3万人が自殺をし、70万人の引きこもりがいる、
3人に2人の高校生が将来のことを考えると不安になるという情報だけでは得られない、
身近でリアルな現実を突きつけられた想いでした。

自分のできること、やりたいこと、求められていることはなんだろうか。
もがきながら探し、向き合う日々が続きました。
そんな中、少しずつですが、自分のビジョン、役割が見えてきました。

今を生きる子どもや若者たちが、自分を認め、
自分の力で前に進んで行くための、力になりたい。
一人でも多くの子どもたちが生きていてよかった、生きるって面白い
と感じられる社会をつくりたい。

そんなとき「キャリア教育は日本を救う」というメッセージに出会いました。

子どもたちが自分と向き合い、多様な生き方と出会う中で、
自分のみらいをつくっていく「キャリア教育」。
その場づくり、教材づくり、しくみづくりを通して、
子どもたちの生きる意欲や力が引き出されていければ、
一人ひとりが自分らしく、主体的に生きる社会が実現できるのではないか。
一人でも多くの子どもたちに、
その機会をつくり、一歩を踏み出すきっかけをつくってあげたいと思っています。

この度設立するにあたって、
中学時代の恩師が言っていたある言葉を思い出しました。

「冒険者であれ」という言葉です。

もっと自分らしく、人生を冒険するように、
生きる喜びを感じながら歩む一人であるために、
子どもたちに、「こんな生き方もできるんだ」「なんかわくわくしてきたぞ」と
勇気や希望を与えられる一人であるために、
まずは自分から動き出すことにしよう。

「みらいずworks」の活動は始まったばかりです。
一人ひとりの想いをつなぎ、感謝しながら、
子どもと大人の明るいみらいづくりに関わっていきたいと思います。

 

 2012年4月

NPO法人みらいずworks 代表理事 小見まいこ