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【活動レポート】北越高校 授業改善研修会

2018年03月07日 更新

これまで1年半ほどお手伝いさせていただきました北越高校の授業改善プロジェクト。平成29年度の締めくくりとして、2月21日、22日の2日間に渡って授業改善研修会を開催しました。

次年度に向けて先生方が取り組まれてきたさまざまな授業実践をさらにレベルアップするべく、1日目はアクティブラーニングの大家である産業能率大学の小林昭文先生を講師としてお招きした研修会。そして2日目はみらいずworksが授業改善ステップアップ研修と題して、得られた気づきを深めるための対話の場を担当させていただきました。

1日目 小林昭文先生による授業改善研修


小林先生の講義のテーマは「主体的・対話的で深い学び」をどう実現するか~理論的理解と授業体験案&振り返り~

参加者同士のチェックインを終えて、主体的・対話的で深い学びに関するレクチャー、そしてご自身が高校教員だった時代の実践に関するお話と質疑応答が行われました。

まだアクティブラーニングという言葉が世に広まる前から取り組まれていた小林先生。最初は居眠り防止からはじまったという授業の工夫も試行錯誤をくり返し、学ばれてきたカウンセリングやファシリテーションの知識を組み合わせながら、今の形に至ったそうです。北越高校の先生方からもたくさんの質問が出ました。

また、小林先生がアクティブラーニング型授業をはじめたのは55歳ということで、小林先生の学びへの姿勢や成長にも驚かされました。何歳になっても学び続ける姿勢を体現されているお姿を見て、襟を正される思いがしました。

レクチャーの後は小林先生がかつて行っていた物理の授業体験。先生方が生徒役を演じて、実際に高校生になったつもりでアクティブラーニング型授業を受けます。

実際の生徒のように、先生方は積極的に話し合い、協力しながら問題を解いていきました。

終了後の質疑応答も活発な意見が出ていましたが、ここでも小林先生の豊富な実践経験に裏付けられた的確なアドバイスが。本で読んだだけでは得られない、濃い時間となりました。

最後に、授業改善が求められる根本的な理由ということで、これまでの学校教育と社会背景を紹介。100年人生の到来も背景に、授業改善に挑戦することが先生方自身にも変形資産が高まっていくといった示唆を示されていました。

2日目 授業改善ステップアップ研修

前日の小林先生からいただいた学び、そしてこれまで積み重ねてきた実践、授業改善や教科部会での取り組みを踏まえ、次年度どのように授業を実施していくかを話し合っていただきました。

えんたくんを使って、最初は前日の振り返りから。気づいたことを話しつつ、メモをしていきます。

その後、プロアクション・カフェの手法を用いて、先生方から次年度授業改善を行うにあたって探究したい切実なテーマを募りグループを作って話し合っていただきました。これまではみらいずworksがテーマを示していましたが、今回は主体的にテーマを立てることからはじめます。

3ラウンド、各テーマではさまざまな意見が交わされていました。


「これからの社会の変化について教員の役割とは」「日本史や英語など文系科目における小林先生流のアクティブラーニング型授業のやり方」「今後テストをどのように変えていくか」などいずれも喫緊に考えなければならないテーマばかり。
 
3ラウンドの探究した成果を発表していただき、それぞれの先生からポジティブフィードバックをもらい終了です。

まとめ

 2日間の研修のなかで聞かれた意見のなかにあった「やはり講義型はつまらない。こうしてグループで話し合いながら考えていくことは楽しいし、それ自体が学びになる」という声。これに尽きるのではないかと思います。

先生方が対話的でなければ当然生徒たちに対話的な学びを実現させることなど不可能です。

単なるグループワークではなく、正解のない問題へ向けて自ら問いを立て、その解を得るためにみんなでああでもないこうでもないと話し合いながら知識を結集し、必要に応じて情報を集めていく過程。こうした学びだからこそ主体的になり、知識も定着する。主体的対話的で深い学びの実現は、先生方にまず生徒たちに起きていることを体験してもらうことが大事なのだと思いました。

みらいずworksではこうした場の設計やファシリテートはもちろんのこと、今後は授業改善による成果も意識したサポートをしていきます。

【山本一輝】