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お知らせ・活動レポート

【みらいzoom6】一人ひとりを活かす「授業」づくりが不登校を防ぐ近道では

2017年08月31日 更新

先日、夏休みがあけ、大荷物を持って、登校する子どもたちを見かけました。

 

夏休みあけに子どもたちの自殺者が多いニュースや記事を見て、「あなたの命は尊いんだよ、大事だよ」と子どもたちに伝えたい気持ちに駆られます。

 

2017年7月 日本教育新聞が市町村の教育長に対して実施した、調査結果より

「学校の課題」として、不登校問題がより深刻になったという記事を見ました。

 

・児童生徒の不登校問題(61.0%) 

がもっとも上位、続いて以下が上がっています。

 

・学校の小規模化(54.2%)

・若手の教員が増えていること(44.1%)

・教職員の精神性疾患への対応(33.9%)

・中学校の免許外教科担任の増加と続いた(22.0%)

 

不登校になるには、学校だけでなく、個人的な問題、家庭的な問題と様々な要因があると思います。しかし、日常の半分以上を過ごす学校の問題、その中でも人間関係は大きな影響を子どもたちに与えています。

 

自殺防止プログラムやソーシャルスキルトレーニングなど、様々な方法で人間関係づくりを各学校で取り入れています。

 

すべての教育活動でそれを意識して取り組んでいくことはもちろんですが、やはり、学校で大半を過ごす「授業」が鍵になるのではないかと考えています。

 

それぞれの個性が違うように、学習スタイルも様々あります。

 

私の夫は静かな環境の方が勉強に集中できますが、

私は、音楽を聞いた方がはかどります。

 

授業でも、人と教えあって雑談しながら学べる人もいれば、

活字を読んで理解してから学びたい人もいる。

手や足など、体を動かしながら考えた方が理解が進む人もいる。

 

学習スタイルはそれぞれ違うのに、学習方法が一つというのは、

「みんな同じである」「同じであることを求めている」と暗に言っているのではないかと疑問が生じてきます。

 

いくら、道徳や特別活動のトレーニングで

「みんな一人ひとり違うから認め合おう」と言っても、

それを体現した授業や教育活動が日常的になされていないならば、

生徒にとってはダブルバインドではないでしょうか。

 

一人ひとりの個性が尊重されるという前提にたった、

多様な学習スタイルがなされる授業があちこちで実現されれば、

みんな違うことが当たり前として、子どもたちに受け入れられるようになる。

 

そんな授業が増えること、

「授業だと自分が認めてもらえるから」

「授業が楽しいから」

「学び合う仲間がいるから」

学校に行きたい!と言う子が増えるのではないでしょうか。

 

 

それは、一人の先生から始まるものかもしれません。

でも、やはり子どもたちのことを考えると、全校をあげて組織的に行うのが理想です。

 

みらいずworksでは、全校での授業改善プロジェクトにも関わっていますが、

先生が失敗談や成功事例を共有するゼミのような機会を自主的につくるケースも出てきました。

 

まずは授業をもっとよくしたい

不登校の子どもたちを救いたい

という先生たちが集まり、

話し合う、学び合うことから始めてみてはどうでしょうか。

 

同じ学校内で難しかったら、「みらいずカレッジ」でも学び合うコミュニティづくりをしています。学校種や立場も越えるからこそ見えてくるもの、前に進める力をもらう場面もあります。

【New】「みらいずカレッジ」はじまります!

 

わからない、

認めあえない、

つながれない

子どもたちのために。

 

まずは、先生の学び合いを応援していきます。

 

 

 

【参考文献】

「教育ファシリテーション入門〜個と集団が成長する場をつくる」

みらいずworks発行 

*子どもが主役になる授業づくりのポイントや考え方がぎゅっと一冊につまっています。

 

「ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ:違いを力に変える学び方・教え方」キャロル・アントムリンソン著/北大路書房

*みらいずカレッジ第1講の吉田新一郎さんが翻訳した一冊。一人ひとりを活かす授業やカリキュラムづくりの要点について紹介されています。